All Rights Reserved by SUGIURAGUMI
E邸新築工事
■種別
建築
■用途
専用住宅
■発注者
E様
■所在地
静岡県浜松市
■構造
木造
■設計
林・山田・中原設計同人
■竣工年
平成7年
■受賞
平成8年度静岡県建設業協会賞最優秀賞
女流建築家林雅子先生の作品です。設計同人とは2度目の仕事となります。林先生は静岡県西部地区で3件ほど住宅を手掛けられています。そのうち2件は弊社で施工させていただきました。(残る1件も弊社でメンテナンスさせていただいています。)林先生が寄せてくださった信頼に弊社も精一杯お答えするように頑張って参りました。平成13年、逝去されました林先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
さて、E邸ですが、建物は東西に細長い木造2階建ての棟と、中央部南北に張り出した平屋の2つの棟から構成されています。南側の張り出しはリビング、北側の張り出しが玄関になります。居間は庭に面して開かれていて、その南端には一段下がったピットが設けられ、椅子座、床座をまぜこぜにして自由に使えるようになっています。1階の両翼には和室とキッチン。2階には書斎、寝室が配置され、書斎からリビングにつながる小窓が設けられ、一体の空間が作られています。
施工上は数多くの難しい点がありました。その一つひとつを、施工図を起こし、打合せをし、見本を作り、いい職人さんを集めて乗り越えました。そのいくつかをご紹介します。
■
軸組
2階の屋根を支える梁は上り梁になっています。合掌部分の接合はエポキシ樹脂接着剤と鉄板プレートボルト締め併用になっています。現場搬入前に工場にて仮組を行い、構造体の精度を上げることで仕上げ精度を確保しました。
■
軒先
軒樋のない軒先でかつ軒の出が大きいので、軒先が垂れず、さらにすっきりしたものになるようにディテールを工夫しました。
■
階段
木製階段でありながら踏み面1枚の片持ち梁をメイン構造とし、補助的に丸パイプで2階梁より吊る方式になっています。まるで段板が空中に浮くような階段になりました。
丸パイプも歪みをなくすための工夫をしています。
■
リビング出窓
居間の先端の建具を寸法の基点として、ガラス建具、引込障子、ルーバーガラス入り開き戸、ハンガー引戸、食堂への障子と全く無駄なく建具が納められています。鴨居を大工が、膳板を家具職人が共同作業で完成させました。巾2250mm高さ2000mmの障子はほんのわずかな狂いも許されない施工となりました。
■
塗装
室内の多くの壁面が栓のロータリー合板に染色で仕上げられています。合板、染色を決定するにあたり、何度も見本を作成しました。塗装工程は工事の最終段階にすべての職種を立入禁止にして、工場並みの管理で行いました。