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大型木造建築です。延床面積268坪。理事長先生、園長先生が子どもたちを木のぬくもりの中で育ててあげたい気持ちに、設計者が木へのこだわりを持って設計されました。設計が上がった頃はすでに使う木は材木屋の倉庫で乾燥され出番を待っていました。規模が大きいため大工の人工もかかります。大勢のいい大工さんに集まってもらいました。
この保育園は障害児も受け入れていくと聞いています。保護者の皆さんも畑仕事や花火大会と汗を流し、少しずつ手づくりで園を盛り上げているようです。木のぬくもりの中、元気な子どもたちの声が園内に響き渡っていることでしょう。
以下、施工のポイントです。
・構造に関しては、基礎、木造軸組、屋根及び耐力壁の全てが特殊だったので、直接構造設計者に質疑して進めました。そのため、質疑に対する回答を正確に早くもらうことができ、構造設計者が現場に来た時には具体的に指示をもらうようにして工事を進めました。構造の正確さを確保できました。
・木造軸組みがほとんど表しだった為、加工間違いの無いよう特に注意しました。又、材料の使い勝手もなるべく節の少ない材料を化粧部分に使うよう、加工前の材料の選別にも苦労しました。
・構造材、造作材のほとんどがそのまま仕上材として残りますので、工事中の日照により材の日焼けが心配でした。日の当たり具合により完成時に色が変わってしまいます。加工材全て養生する訳にはいきませんでしたので、屋根ができ雨が当たらなくなった時点で養生を取り、化粧部分同士の色が揃うように注意しました。
・床材のばらつきを防止するため、材料搬入時に厳しく選別し、不合格材は返品し、再発注しました。無駄の出ないように継ぎ目の位置にも注意しました。特に杉材は柔らかく、傷がつきやすいので、養生に関しては、ゴミが入らないように注意しました。加工も完成後裸足で走り回る子どもたちがささくれで怪我することの無いように気をつけました。
・保育園ということで角部分には特に注意し、設計者と相談して柱の面も3mmと大きめにしたり、家具の角にもカバーを付けたりしました。
この現場では、大工工事が一番重要であって、如何に統括をしていくかが問題だったと思います。大工工事を請け負った専門工事業者の社長と個々の大工の特徴を生かせるように配置を考え、現場担当者も一人一人の大工とコミュニケーションを取るよう心掛け、一人一人の大工の仕事している場所に行き、声を掛けるよう努めました。又、作業終了時には、大工全員とのミーティングをし、翌日の作業の内容確認を毎日行ったことがよい結果を生んだと思います。
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